平成24年  2月定例会 農水経済委員会 - 03月08日−03号

◆溝口委員 関連。価格安定対策費ですけれども、今回7,341万円増えているんですけれども、その中で、交付準備金というのが今、どのくらい積み立てられているのか聞かせていただきたいと思っております。先ほどの肉の方も、どのくらい積み立てているんですか。
◎江藤農産園芸課長 資金造成額ということでいきますと、現在43億5,400万円でございます。
◆溝口委員 43億5,400万円と聞いたんですけれども、これは1年に大体2億円近くの積み立てをしているんですか。
◎江藤農産園芸課長 交付実績で毎年変わりますので、年度年度で精算する形になっております。平成22年度につきましては、指定野菜ということでいきますと4億2,000万円で、平成21年度には5億6,000万円、平成20年度には3億7,000万円交付している実績でございます。
◆溝口委員 そうしたら、今までにこの低価格という形を使って生産者の方々に補助した実績はあるんですか。
◎江藤農産園芸課長 すみません、私の説明がちょっと。今言ったのは交付実績でございます。毎年、金額には差がございますけれども、ここ3年でいくと、先ほど言いましたように、4億2,000万円、5億6,000万円、3億7,000万円の交付実績でございます。
◆溝口委員 そうしたら、先ほどの低価格というのは、基準を決めてと言っていましたけれども、はっきり幾らまで下がったら補てんするという基準はないのですか。
◎江藤農産園芸課長 品目がたくさんございまして、それぞれ平均価格というのが決まっております。その平均価格の90%が保証金額でございますけれども、そこから下がった場合に、一定の割合で補てんするということでございます。
◎江藤農産園芸課長 わかりました。
◆溝口委員 結構です。
◎松本畜産課長 肉用牛についてもというお尋ねでしたので。繁殖経営の価格安定の積立金は、平成22年度末でございますが、約1億8,300万円ほど積立金の残がございます。
 以上でございます。
◎松本畜産課長 はい。
◆溝口委員 大変貴重な資料をいただいて、ありがとうございました。
 それで、先ほどのあれでいくと平成22年度は両方で8億9,000万円ぐらい保証をやっているわけですね。それで今回の場合、1億9,700万円の積み立てということは、生産者からもまたここに幾らか出すような形になるんですか。
◎江藤農産園芸課長 差額分ということでの補てんということでご理解いただければと思います。
◆溝口委員 今回、県の方で1億9,780万円準備交付としてするようになっていますよね。だから、これに準じて生産者の負担があるのかということを聞いているんです。
◎江藤農産園芸課長 生産者につきましては、出された時から精算で落とされる形になっております。出荷して、積み立てて、自動的に引き落とされる形になります。
◆溝口委員 平成22年度の実績で8億9,000万円出していますよね。それで、先ほどの説明では、国が60%、県が20%、それからまた生産者が20%で3,700万円の最初の基金を積み足しているということですけれども、この支払いをした場合に、生産者がもらった場合は、また県が今度1億9,700万円交付準備をするということですけれども、生産者の方々もこれに合わせて負担があるんですかと聞いているんです。
◎江藤農産園芸課長 ございます。
◆溝口委員 先ほど馬込委員からも聞かれたと思うんですけれども、今回、新規就農者総合対策費で、前年度よりも9億9,000万円多くなっているんですけれども、先ほどの話では、国の方が研修期間の技術取得のための150万円を出すようになったというお話ですけれども、そのことによって、この予算が増えたのかどうか。
◎中村農業経営課長 全体事業費が9億9,997万5,000円でございますが、そのうち国の青年就農給付金に係るものが9億6,450万円でございます。これはオール国庫でございまして、一財では2,481万3,000円ということになっております。
◆溝口委員 現状では、新規就農者を99人から151人ということですけれども、より内容のこもった形でのワンストップでやっていこうということなんですけれども、いろいろ対策としてあるんですけれども、募集等については、どのような形でしょうか。大きい金額ですから、1年間で9億円でしょうから。これは1年間事業ですよね。
◎中村農業経営課長 先ほど馬込委員からの質問にもありましたとおり、国が150万円の施策を打ち出してということで、各県の競争ということもございますので、我が県の優位性をどんどん外に出していく必要があると思っております。そういった面で、これまでは東京や大阪、福岡などで年間4回ないし5回の就農相談会を各県連携してやっておったところでございますけれども、こういう状態では、年間30人ぐらいの相談しか受けていなかったということでございますので、相当増やしていくということでございますので、例えば、外部のそういった相談会を請け負ってくれる企業がございます。専門のノウハウを持って、発信力もございますので、そういった企業と連携を図って、その企業等のお話を伺いますと、年間20回とかそういった機会を持っておられるということで、例えば、300人ぐらいの方々を集めることが可能だろうというふうなお話を伺っていますので、そういった企業と連携して情報は発信して、長崎県の方に誘導をしてまいりたいと考えております。
◆溝口委員 300名といったら相当な人数になってくるんですけれども、例えば、研修にしても、座学とか、現場の実践的な研修を1年間としているんですけれども、これは農家の方々と提携しながら、その300名という方々を募集した形で勉強していくわけですか。
◎中村農業経営課長 今、300名と申し上げましたのは、いろんな場面で就農相談会をやって、相談シートといいますか、よくリクルート等でエントリーシートという言葉がありますが、要は、相談件数が300件ぐらいを目指して頑張っていきたいなというところでございまして、それが全部研修に入れるとは思っておりませんので、私どもとしては、予算上、56名の研修生を受け入れるという考え方で予算化をさせていただいております。考え方は、年間3回に分けまして受け入れをさせていただくということで、最初は例えば6月、それから9月、12月という形で、約20名ずつ受け入れをさせていただいて、ずっとずらしながら2箇月間の農大での基礎研修、例えば、農薬、肥料とか、そういった基礎技術とか、トラクターの運転、耕うんとか、こういった技術をまず勉強した上で、10箇月間、農家なり、法人で実践的な研修を受けていただくということを年間56名から60名という形でやらせていただきたいと考えております。
◆溝口委員 それでは、1年間研修をして、今度は自分で農地を持ってしていくということになっていくわけでしょうけれども、60名の方がみんなしていけばいいですけれども、もし、1年間して、長崎県に残らずに就農しないという時には、どうなってくるんですか。国からの資金が出ているのに、どこにでも行っていいのかなという感じもするんですけれども、そこら辺については、どのような指導をしていくんですか。
◎中村農業経営課長 この1年間の研修に当たりましては、国からは、45歳未満で就農する場合には、150万円の給付金が出ることになっております。今のところ、まだ要綱要領がでておりませんので、どうなるかといったところについては詳細にはわかっておりませんが、当然、就農しない場合には返還という形になろうかと思っております。
◆溝口委員 就農するとした場合に、国の資金ですから、長崎県じゃなくても、ほかの県でもいいことになるのかなという聞き方をしたんですけれども、そのことについては、どのように考えておりますか。
◎中村農業経営課長 失礼しました。国とすれば、どこで就農しようが、当然150万円は返さなくていいということになろうかと思います。ただ、県内で研修を受けていただきますので、県内で就農するように私たちも努力してまいりたいと考えております。
◆溝口委員 はっきりとしたそこら辺はわからないんですね。まだ国の方からの指示があってないんですね。ただ、せっかく就農するようになって、農地も借りてということになれば、結構経営的な厳しさがあると思うんですけれども、最後の方に、就農後の5年間のアフターフォローとしておりますけれども、これはどのような形でフォローしていくとしているのか、お聞ききしておきたいと思います。
◎中村農業経営課長 まずは、なかなか経営が不安定でございますので、普及員を1人に1人ずつ張り付けをさせていただいて、いろんな相談にすぐに対応できるように態勢を構築したいと思っております。それから資金面では、国の先ほどの給付金が研修の段階と、就農後5年間、同じように150万円ずつ、いわば全体、研修に2年、就農後5年、合計7年掛ける150万円で、1,000万円以上の給付金を得ることが計算上可能です。そういったことで、給付金という形での手当、それから就農後にハウス、機械とかを買う面での資金での支援、そういったものを全部組み合わせて、総合的に対応すると。それに対して、特に普及員を1人に1人ずつ張り付けて総合的に対応していくという考え方でございます。
◆溝口委員 それは7年間大体フォローしていくということですから、就農してやっていく人たちが増えてくるのもわかりますよね。それは本当にいい制度だと私は思っております。ぜひ、年間151人新規就農者が出るように、さらに努力をしていただきたいと、このように思っております。
 それから、また新しく農地利用集積推進事業ということで、2年間かけてマスタープランをつくっていこうとしておりますけれども、この推進員については、どのような方々を予定しているのか。
◎市丸農地利活用推進室長 農地集積の推進員に関しましては、農協のOBとか、あるいは市町のOB、それから農業委員会のOBという形で、農業に知識を持っている人を優先して採用して、各振興局に配置をしたいと考えております。
◆溝口委員 大体何名ぐらいを予定しているのか教えていただきたいと思っております。
 それから、2年間でできてしまうんですけれども、あと農地集積協力者ということで、その人たちに対する1戸当たり30万円から70万円という金額を予定しているように書いているんですけれども、それは平米当たりでしていくということになるんですか。最高が70万円ということになっているんですけれども、どのような考え方を持っているんですか。
◎市丸農地利活用推進室長 推進員につきましては、各地域ごとという形で、県央振興局が2名、残りが1名ずつということで7名を考えております。
 それから、農地集積協力金につきましては、規模別で、50アール未満が30万円、それから50アールから2ヘクタールまでが50万円、2ヘクタール以上が70万円という形になっております。ただ、幾つか条件がございまして、所有している使用機械、トラクター、それから田植え機、コンバイン、これについては処分をするということ、それから戸別所得補償制度の加入者ということになります。あと、耕作放棄地については全部解消して提供するというふうな幾つかの条件がついております。
◆溝口委員 わかりました。ぜひ、それに協力してくれる方々がたくさんいれば、休耕地もそれぞれ働くようになるんじゃないかと思っておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 それから、全国和牛能力共進会ですけれども、今回、2億7,000万円ぐらい実行委員会の方に丸投げというか、そちらの方に出すということになっているんですけれども、総額としては幾らぐらい見ているんですか。
◎松永全国和牛能力共進会推進室長 和牛共進会の関係の予算でございますけれども、平成24年度が実施年ということで、今回膨らんでいるわけでございます。平成24年度の実行委員会の事業費ということで申し上げますと、約6億7,000万円の事業費を見込んでいるということでございます。
 以上でございます。
◆溝口委員 今回、実行委員会を開いていきながら、いろいろな問題があってきたと思うんですけれども、一番大きな問題点はどのようなことがあって、それを解決できたのかどうか。
◎松永全国和牛能力共進会推進室長 実行委員会で本年度は2回総会等を開きまして、いろいろなご意見を伺いながら、昨年の11月に、実施計画という形で取りまとめたような状況でございます。
 いろいろなご意見を伺う中で、今回の大会は37万人、多くの人出を見込んでおります。特に、佐世保地区においては30万人を超える人出を見込んでいる中で、そういった意味での交通輸送とか、そういうご指摘なり、ご心配の声もございました。そういう声を踏まえて、特に、駐車場関係につきましては、ピーク時の台数に応じた1万1,000台という台数を既に確保しておりまして、その辺の運用についても適切に進めてまいりたいと思っているところでございます。
 いろいろご意見はございましたが、大体今のところ、適切に対応する形で進めているとは思いますけれども、具体的に、まだ今後近づく中で、いろいろな問題点もあろうかと思いますが、適宜、実行委員会、また総会、幹事会等で検討しながら対応してまいりたいと考えております。
◆溝口委員 所管に入るのかどうなのかわからなかったんですけれども、予算質疑の中の一番下の方に出ていましたので。駐車場、いろいろ問題があると思うんですけれども、やはり早く解決していかないと10月までに間に合わない形になりますので、その辺の問題点があったら、ぜひ私たちにも早く教えていただいて、できる限り議員としても動いていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思っております。
 このPR活動ということで書いているんですけれども、これは牛肉に対するPRなんですか、全国和牛能力共進会に対するPR活動なんですか。
◎松永全国和牛能力共進会推進室長 ここで書いているPR、広報というのは、中心的には全国和牛能力共進会、来場者にたくさん来ていただくために、そういったものをPRするということが主ではございますが、あわせて共進会の成績結果にとどまらず、長崎和牛の銘柄向上の絶好の機会でもございますので、いろんな関係部署とも連携しながら、大会のPRとあわせて、長崎和牛の認知度向上につながるような取組も一緒にしていきたいと考えております。
◆溝口委員 PR活動をしっかりとして、37万人というのを40万人、45万人来れるように、ぜひ全国に展開をしていただきたいと思っております。
 それから、長崎の和牛は今、かなり有名になってきておりますので、ぜひこの大会で優勝して、ブランドとして全国に売り出しができるように、しっかりと援助していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 終わります。