平成27年  9月定例会 環境生活委員会 - 09月24日−02号

【広域連携事業、世界遺産や観光施設へ続く道路を花・花木で整備する件についての質問。】
◆溝口委員 今の広域連携事業費のことですけれども、維持費関係については地域の方の理解を求めていくということですけれども、その地域の方々との話し合いはもうできているのですか。
◎池田道路維持課長 現在、202号と499号については地域の方々と協議を進めておりまして、まだ具体的にどういった形でやるというところまでは詰めていないのですが、数回の話し合いを重ねている状況でございます。
◆溝口委員 この予算を計上したということは、先ほどの説明では、地域の方々とということですから、地域の方々との協定をきれいに結んでおかないと先に進まない事業じゃないのですか。そこら辺は大事なところだと思うんです。維持費を安くするために地元の方々と。そうしたら、それに対して、県の方として、どのような植樹をするのか、それともボランティアでするのかと、いろいろな方法があると思うんですけれども、その辺についての考え方はどのようになっていますか。
◎池田道路維持課長 維持管理について地元の協力が得られるところについては、協定等を結ぶという方向で考えております。また、今後こういった展開をするに当たっては、地元の協力も必要なものですから、地元の協力態勢ができたところから積極的に事業を進めていきたいと考えております。
◆溝口委員 ちょっと納得いかないところがあるんですけれども、ただ、499号、野母崎の方で端島(軍艦島)を見るためにということですけれども、そうしたら場所的には、そこを通って観光施設を見たりするところということになってくるわけでしょう。見やすいところ、そこの整備については、どの辺を、どのようにしようとしているのですか。499号、野母崎にかけたところを花と花木でちゃんと整備していこうということでしょう。そうしたら、「世界遺産や観光施設へ続く道路を」となっているんです。そこら辺についての整合性はどのようになっているのですか。そうしたら、野母崎の先の方に行く観光施設としては何を想定しているのですか。
◎池田道路維持課長 野母崎の田ノ子に端島の軍艦島資料館がございまして、長崎市がビジターセンターとして整備をしようという動きもございます。それともう一つは、海上からの軍艦島のツアーがはやっているのですが、その船が満杯だということで、最近、観光バスの観光ルートになっておりまして、具体的に申しますと、夫婦岩という場所からの眺望を楽しんでいただこうということで、世界遺産絡みということで整備を進めていこうと考えております。
◆溝口委員 軍艦島資料館を整備、あと夫婦岩、その辺をということですけれども、そこに通じる場所について、先ほどの道路もですけれども、せっかく花とか花木を植えていくわけですから、その行き着く場所を整備していかないと、バスとかでわざわざ端島を見られる場所まで行っても、やはり駐車するスペースとか、公園関係の展望台かなにかがないと、なかなか難しいと思うんです。無駄にならないようにしてほしいと思うんですけれども、その辺については、考え方を持っているのですか。
◎池田道路維持課長 現在、野母崎に関しましては、アクセス道路の部分は道路改良で進めておりまして、アクセスがより便利になるということでございます。
 駐車場の問題でございますが、今のところ、具体的な整備について、まだ協議は進めておりませんが、今、展望場がございまして、その付近にはバスが止まって展望ができると考えております。
◆溝口委員 展望場があるんですね。それで、そこにはバスとかは何台かつけられるようになっているのですか。先ほどの説明によると、端島まで行く船が満杯で、どうしてもという形の中で、バスで外から見られるような場所にということで、この事業ができているということなんですけれども、せっかくこの事業を進めていくならば、そこを通ってもらって、観光客の皆さん方が「ああ、きれいですね」と言って、ちゃんとした場所まで行って、それから観光施設を見るということにならないと。大体そちらの方を最初に整備して、この花をつくっていくのが普通じゃないかと私は思ったんです。最初に道からきれいにしても、何か意味があるのかなという感じがするんです。
◎池田道路維持課長 駐車場等については、まだ具体的な整備計画を持っておりませんが、この件については、長崎市と改めて協議を進めてみたいと思います。
◆溝口委員 目的を持った道の整備でありますから、ちゃんとしたスペースをつくって、そこで観光の皆さん方が喜んでいただける場所つくって、そしてそこに行くまでの道を花できれいに飾るというのが普通で、最初の場所がまだきれいに整備されていないのに、こちらからするというのは、私はちょっとおかしいなという気がしたんです。その辺については長崎市とちゃんとした話し合いをして、県の方としてどのようにしていくのかと。県の事業で、これは単独でも1,000万円も出ているわけでしょう。そうしたら、考えて整備をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

【債務負担行為(道路監視業務)についての質問。】
◆溝口委員 債務負担行為の方ですけれども、道路監視業務外部委託についてです。5,922万円を組んでいるんですけれども、このことについて、どのような監視業務をお願いしていこうとしているのか聞かせてください。
◎池田道路維持課長 我々が管理しております国県道のパトロール、黄色い車が走っていると思いますが、それを民間委託しまして、路線については大体週に1回から3回程度、重要度に分けまして、そこをパトロールして回ります。危険物があったり、道路に支障があるものについて連絡をもらう、あるいは簡易な補修はするというような事業でございます。
◆溝口委員 ちょっとわかりにくかったんですけれども、監視業務をしながら、ちょっとした修理もしてもらうということですけれども、これを委託しようとしているのは長崎県内の業者の方々なんですか。そういう委託業務を受けている専門的な会社にしようとしているのですか。
◎池田道路維持課長 これは各管内の地元の業者に、一般競争入札で考えております。
◆溝口委員 そうしたら、委託業務ですから、これについての委託するための協定というのは、ちゃんとしたものがあるのですか。
◎池田道路維持課長 契約内容については、これ用につくっているということでございます。
◆溝口委員 契約内容についてということであれば、ちゃんとしたものがあると思うんですけれども、私たちに意外と見えないんです。高速道路をパトロールしていただける人たちは、いろいろなことをしていっているかもわかりませんけれども、大体高速道路のパトロールの関係のような形になるのですか。それで、年度を越えてということですけれども、これは1年じゃなくて何年間契約だったですか。
◎池田道路維持課長 契約年数は、3年ということでございます。ただ、長期にわたりますのは、車をその業者さんが用意する、それからいろんなパトロールのやり方の教育も必要なものですから、ある程度の期間、長期契約をして、速やかなパトロールができるようにということで、長期契約を結ぶという形でございます。


【西九州自動車道の整備促進に関する質問】
◆溝口委員 幹線道路の整備ですけれども、西九州自動車道の整備促進についてお尋ねしたいと思います。全線開通になれば、県北の皆さん方は大変望んでおりまして、これができることによって県北経済がものすごく発展していくのではないかと期待をいたしております。今、県北振興局に西九州道現地推進本部を設置いたしているところですけれども、用地の取得関係については、いつから始めるような形になるのですか。
◎佐々道路建設課長 西九州自動車道の用地取得に関するお尋ねですが、西九州自動車道のうち、松浦佐々道路の松浦側においては、今年度から国の方で用地取得を始めるとお聞きしております。
◆溝口委員 わかりました。
 松浦の方からということですけれども、用地取得に年数的にどのくらいかかって、完成の見込みは大体いつ頃と考えているのか、そこら辺についてお尋ねしたいと思います。
◎佐々道路建設課長 まず、用地取得の期間についてのお尋ねですが、これにつきましては国の方としては、全線3年間でなるべく買ってしまいたいという意向を持たれております。完成の時期については、用地の取得状況を見て、国の方から、いつ頃供用できるということが公表されるのが通例ですので、現段階では言える状況にございません。
◆溝口委員 今、松浦の方から用地取得を始めているということですけれども、そこで少し問題になるような用地の交渉というのはまだあってないですか。
◎佐々道路建設課長 用地についてのお尋ねですが、今年度買収する土地については、松浦市の市有地の買収から入りたいという意向ですので、そこについては問題ないと考えてございます。それ以外の区間については、用地の調査中ですので、具体的な内容については存じておりません。
◆溝口委員 わかりました。
 ぜひ、いろいろな問題がなく用地の取得ができて、早く完成するように、国の方にも働きかけていただきたいと思っております。
 それから、関連のことになるんですけれども、せっかく高速道路が完成するということですから、東彼杵道路の整備をぜひ早く行ってほしいと思っているんですけれども、今、計画段階評価への早期着手ということで進めている段階でございますけれども、その辺についての進捗状況はどのようになっているのか、お聞かせいただけませんでしょうか。
◎佐々道路建設課長 東彼杵道路の状況についてのお尋ねですが、これについては一昨年までは、地域高規格道路の計画路線への格上げというお願いをしてきたところなんですが、平成10年以降、格上げの路線が全国的にないということ、それと国の事業化のシステムが変わったということから、先ほど委員がおっしゃった計画段階評価への着手ということをお願いしている状況なのですが、これについては今のところ、目立った動きはございません。
◆溝口委員 目立った動きがないということは、例えば、県選出の国会議員の皆さん方あるいは県の方からのアプローチというのをどれだけ強く行っているのかということもあると私は思うんです。今、ほかの島原道路とか西彼杵道路の方に力を入れているからだと思うんですけれども、私たち県北の住民にしたら、どうしても嬉野を通ってというのは不合理な形で、やっぱり長崎県の中を真っすぐ東彼杵まで来れるように、早くそちらの道路を通していただきたいと思うんです。特に今、問題になっているのが長崎空港の利用なんですけれども、県北の人たちは、はっきり言ったら福岡まで行った方がいいとか、そういうふうな形になってきているんじゃないかと思うんです。だから、これを早く完成させて、長崎空港をできるだけ県民の皆さん方に利用していただけるような施策も必要じゃないかと思うんです。その辺について、しっかりとした訴えを国の方にしていただきたいと思うんですけれども、このことについてお尋ねいたしたいと思います。
◎佐々道路建設課長 空港に関しての事業効果、整備効果についてお話がございました。それに関しては、我々もそういうふうな問題があるという認識はございます。そういった中で、今、いかに東彼杵道路が必要かというところです。問題点、課題の把握というのが十分できていないような状況かと考えておりまして、沿線の市町と県と一緒になって、そういった問題点整理をした上で、事業の必要性を訴えていく材料づくりをやりたいと思っています。
◆溝口委員 東彼杵道路については、切り替えもつくって、県北の方としては一生懸命これに力を注いでいるんです。だから、県の方としても、その中に入って、いかに利便性を高めていく、これがなかったらいけませんという実効性をつくって国の方に強く訴えほしいと思っていますので、その辺については、しっかりと検討していただいて、東彼杵道路の利便性をつくっていただきたいと思っております。私たちは絶対必要だと思っておりますから、県の方としてそういう考え方が不足なんですけれども、その辺についてはもう一回お願いします。
◎佐々道路建設課長 今、委員のお話の中で、必要性の認識が足りないのではないかということかと思いますが、決してそういうことはなくて、期成会も、通常であれば沿線の市町で構成されるのですが、東彼杵の期成会については平戸市、松浦市、佐々町と県北一体でやられていますので、そのご要望の強さについては私たちもひしひしと感じているところでありまして、できるだけそっちの方向に沿えるように頑張っていきたいと思います。