平成28年  6月定例会 農水経済委員会 - 06月15日−03号

【入札結果(制度)に関しての質問】
◆溝口委員 まず、これは一般競争入札に合わないのじゃないかということで私が質問してからこういうふうになったものですから、一応聞きます。
 この指名競争入札、資料6の裏面にある、条件としては1番から3番のうちに該当するということで、この2番には普通だったら該当する形になるんじゃないですか。指名競争入札でしてもいいという地方自治法の167条の条件の2には当たらないんですか、指名競争入札ができるという形には。
◎松本雇用労働政策課長 167条の2項というのが、わりと漠としていると申しますか、具体性を欠くところがございまして、どういった場合は少数であるとかというところについて、きちんと説明しにくいところもございまして、そういう意味で一般競争入札で参加者を増やしていくという形で方向性を考えるべきではないかと思っております。
◎古川産業労働部長 今、雇用労政課長が答弁申し上げましたけれども、今回のこの事業は、いわばソフト事業でございまして、しかも、先ほど資格を持っている方が結構いらっしゃるということでご説明をさせていただきましたが、基本的にはそういうところは要件にはしておりません。逆に言えば、いろんな形の部分で参加できる機会というのを、その企業がここに入り込もうと思えば入札には参加できるような形で考えられるということもありまして、結果的に入札参加が1者でございましたけれども、そういう意味では広くここの部分というのは、この企業しかできないとか、何とかという形に絞り込めるというか、応札できないような条件はつけていないということもございまして、指名競争入札というのはなかなか難しいのかなと。
 しかも、指名競争入札をする場合は、登録という形の部分があって、その中から指名をするような形になりますが、そもそも、要するに登録にいくまでにどういう形の部分で登録をさせるのかということにもなって、なかなかそこの部分は実際にやる場合には難しい面が多々あるのかなと、この事業の性格上はそういうことになるのかなと思っているところでございます。
◆溝口委員 わかりました。大体わかりはするんですけれども、やっぱり県が本当は事業として、例えば1億2,000万円の中でこういう事業をこういう回数でしてほしいという県の考え方があるのに、それを曲げてでも、この1者しかおらなかったということで、その人たちの談合じゃないんですけれども、そこにおりざるを得なかったと。そして、契約にこぎつけたというのは、一般競争入札には当たらないんですよね。
 そこら辺を考えた場合に、今後の課題としては、検討ということで全国に公募を変更して検討するということですから、このことについては了としますけれども、できれば全国にしても、1者しか来ないということであれば、それはまた、小林委員も言いましたけれども、県としては検討していかないとおかしな形になってくると思いますので、全国まで広げても1者ということは考えられないと思いますので、その辺についてはよく検討していただきたいと思っております。
 一応以上で終わります。


【産地市場の競争力強化補正予算について】
◆溝口委員 新しく補正予算に組まれております産地市場の競争力強化ということで、水産経営構造改善事業費として8,793万4,000円出ているんですけれども、このことについて詳細を教えていただければと思います。
◎川口経営支援室長 今回、ご審議いただく補正予算につきましては、国のTPP対策に基づく平成27年度補正予算を活用して施設整備事業に対応するために計上させていただいております。
 国においては、浜の活力再生プランに基づき施設整備を行うということで計上しておりますが、対象となる事業の施設整備の内容、事業費でございますが、平戸市管内の志々伎漁協の鮮度保持施設でございます。内容は製氷・貯氷施設で、現在漁協は製氷施設を持っておりませんが、組合員及び漁協管内以外の漁業者への氷の供給も視野に入れた整備を行うものでございます。規模につきましては、鉄骨3階建て、製氷13トン、貯氷20トン、総事業費は1億7,586万8,000円でございます。
◆溝口委員 わかりました。総事業費としては1億7,500万円かかって、県の方の持ち出しが8,793万円ということは、地元負担とか、国からの補助とか、そこら辺についてはどうなっているんですか。その内訳をお願いします。
◎川口経営支援室長 今回計上させていただいております8,793万4,000円につきましては、国費が2分の1補助されますので、国費を県として計上しまして、それを市の方に交付するということで同額を計上させていただいております。
 また、地元負担につきましては、市の方が10分の3、漁協が10分の2ということになっております。
◆溝口委員 わかりました。そしたら、国が2分の1、あとの2分の1は市と地元が出すということで、県の方は何もしなくてよかったんですか。
◎川口経営支援室長 今回の事業につきましては、県の継ぎ足しはございません。
◆溝口委員 せっかく国が出すのに、何分の1か県も関わらないと、ここで予算の審議をするのがおかしいような感じがする。県は全然出してなくて国から取ってきた金をトンネルでやっているだけでしょう。わかりました。だけど、もう少し、水産とか農林とかする時に、農協とかする時に、やっぱり県の方も何かしら手だてを、国から出るのに考えてほしいと思うんですけれども、水産部長、この辺についてはどうですか。
◎熊谷水産部長 今回の事業につきましては、私どももどういう対応するかということでいろいろ検討させていただきましたが、その中で、従前なかなか市の方が負担しきれないと、結果的に漁業者の負担が非常に大きくなるということで、なかなか運営が厳しいということも考慮して、県としても負担してきた事業がございます。
 今回の場合、平戸市が例のふるさと納税の関係が非常によかったということで、従来にない手厚い補助をしているということでございましたので、地元負担というのが既に通常の事業に比べて非常に低い水準になっておりましたので、そういうことも総合的に考慮しまして、今回、こういう形をとらせていただきました。
 ただ、今後、じゃ同じようにするかということでございますが、今後はいろんな施設の性格、地域全体のものになるかどうかとか、そういった施設の性格なり、使われ方、それから、地元負担の状況、こういったものを総合的に判断しながら県の継ぎ足し、必要性を判断していきたいと考えております。
◆溝口委員 最後にしますけれども、やっぱり市の方がふるさと納税がよかったということで10分の3を負担するということですけれども、地元の漁協も10分の2負担するということですから、やはりその辺について県も少し考えて、国の補助金を素通りさせるだけじゃなくて、関わりをもって指導していきながらやっていただきたいと思っておりますので、ここはもう要望にしておきます。終わります。


【入札結果に関する質問】
◆溝口委員 39ページですが、同じく指名競争入札で15者参加して、失格ばかりで2者だけがとっているんですけれども、これもランダム方式だからこうなるんですか。でも、こういうのが1回だけじゃなくて、2回も3回もあったら、何かちょっとおかしく感じるんですけれども、その辺についてどうですか。
◎中田漁港漁場課長 これも先ほど説明したとおり、ランダム係数の実施の結果だと思います。
 入札自体は適正に行われていると思っております。たまたま、偶然こういうことが発生したと考えております。
◆溝口委員 たまたまこういうふうになるということですけれども、よっぽど見積もりをする人たちが、最初から最低制限価格というのを低く見ていたということになってくるんですよね。こんなに予定価格が8,600万円ということに39ページはなっているでしょう。それで7,800万円を割るような1,000万円以上の最低価格の感覚がないのかなという気がして、皆さん、専門的にしている人たちですよ、さっきの49ページ、50ページもですね。今までちゃんとそういう最低制限価格というのをわかりながら入札に参加している、指名競争入札で参加している人たちだと思うんですけれども、あんまりこういうものが数字的に見えていたら、何かおかしいねという感じが、私は感覚としてあるんですけれども、そういうことは絶対ないんですよね。
◎中田漁港漁場課長 この結果を、数字をよく見ていただくとわかるかと思うんですけれども、数万円の間で、皆さんそんなに差が開いているわけじゃないんですよね。恐らくこれは想像なんですけれども、各社皆さんAクラスの会社の方で、非常に高い積算能力を持っておられます。したがって、予定価格の間違いとかということはないかと思います。先ほど私が言いましたように、ランダム係数がどこに入るかというのはわからないものですから、たまたま結果的にこういうことが起きていると考えております。