令和 元年 11月定例会 農水経済委員会 12月11日−03号


P.65 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 今回、繰越明許が出ているんですけれども、11月の時点ではあるんですが2億2,400万円減っているという形が出ているんですけれども、今回、最終的に減っているということで理解していいのですか。


P.65 ◎答弁 橋本漁港漁場課長

◎橋本漁港漁場課長 今回計上しております繰越明許費につきましては、お手元の資料2の1ページの上段の表の下のところに米印で書かせていただいておりますが、今回の11月議会に計上いたしましたのは、この議会以降に着工する工事で、明らかに3月31日までの工期が確保できない工事について計上させていただいております。したがいまして、既に工事に入っているものについて、諸般の事情で繰越になるような工事も場合によっては出てまいりますし、今回計上しております工事のうちでも、頑張って3月中に終わる工事も出てまいります。最終的に幾らというのはお示しすることはできませんが、県としましては、4月年度当初に、繰越目標としまして、当初予算の20%以内という目標を掲げて、現在、執行管理等に努めているところでございます。


P.65 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 わかりました。
 それでは、今まで、11月の段階で繰越事業ということは出してなかったのですか。今回は、明らかにわかったということで出したのですか。


P.65 ◎答弁 橋本漁港漁場課長

◎橋本漁港漁場課長 すみません、説明不足でございます。昨年度までは、11月議会におきましては、先ほど申しましたように、今後発注する工事で、明らかに工期が不足するものに加えまして、既に発注している工事につきましても、何らかの事情により来年の3月31日までに終わらないようなことが明らかになった工事につきましても計上いたしておりました。今回は、今後発注するものについてのみに計上の仕方を変更したものでございます。


P.65 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 そうしたら、確実に遅れるということで2億2,400万円の減額ということは、前年度のような計上の仕方をすると、まだ大きいということですか。


P.65 ◎答弁 橋本漁港漁場課長

◎橋本漁港漁場課長 そうでございます。昨年度までと同じような計上の仕方をすれば、これに既に着工しているもので、今の段階で明らかに繰り越すおそれがあるものが増えてまいりますので、今回計上している数字よりも増えることになります。ただし、今既に着工している工事で増えるものにつきましては、来年の2月議会で計上をさせていただこうと思っております。


P.65 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 その仕方がわかりにくいので、結局は、今までしていたような形で出すと幾らぐらい増えてくるのか、それとも増えないのかというそこら辺がわからないので、繰越というのは、やはり私たちとしては、年に1回の決算審査の時にもちゃんと指摘しているとおり、できるだけ減らしていただきたいと言っているんですけれども、今回これを見たら、努力したのだなという感じがしたんですけれども、今の答弁によると、今までのような出し方をしたら幾ら増えてくるのかを計算してみてください。


P.66 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 比較をして、それで本当に努力したのか、努力していないのかを私としては知りたかったもので、質問させていただきました。なるだけ繰越明許が出ないように努力をしていただきたいし、先ほどの舘浦の問題もありますけれども、早く着工されるような移動の仕方というのを、よく現場との話し合いをして、早目に仕事にかかっていただきたいと思っておりますので、要望といたします。よろしくお願いいたします。


P.66 ◎答弁 橋本漁港漁場課長

◎橋本漁港漁場課長 今回、11月議会に計上いたしました繰越明許費につきましては、昨年度と一部計上の方法を変えております。今回計上いたしましたのは、11月議会以降に着工する工事で、適正な工期が確保できない工事に限って計上させていただいておりまして、昨年度までは、既に発注している工事についても、繰越見込みのものも含めて計上させていただいておりました。そこが今年度、計上の方法を一部変えたところでございます。
 ただし、委員ご指摘のとおり、これでは前年度との比較ができませんので、今ある資料、執行管理表などを用いまして、昨年度と同じような計上方法にした場合、比較してどうなのかというのは、後ほどお示ししたいと思っております。


P.93 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 長崎県水産業就業支援フェアについて聞かせていただきます。今までは、県外の漁業就業者支援フェアに出展していたようでございますけれども、今回初めて10月12日に県庁1階のエントランスで開催することができたということでございます。そのことについてのある程度の成果はあるんですけれども、県側として、どのように感じ、そしてまた、これからどのように続けていこうと考えているのか、ご答弁をお願いいたします。


P.93 ◎答弁 川口水産経営課長

◎川口水産経営課長 就業者の確保につきましては、県外の漁業就業者フェアでありますとか、移住相談会等々に出席し、県外からのUIターンの獲得に努力してまいりました。それでも、かなり深刻な県内の人手不足は解消されていないというところで、今回、県主催で初めて県内の就業者フェアを開催したところであります。
 この出展団体につきましては、ここに35団体と書いておりますけれども、広く水産業は受け皿がありますので、卸の方とか、加工業者、沿岸漁業者、沖合漁業者、それぞれ2業者、1業者、24業者、8業者の方々に幅広く出展をしていただいたということです。
 その中で、台風等の影響もありましたけれども、41名の方がいらしていただいています。うち県外の方とか、家族の方もいらっしゃいました。特に、鶴洋高校につきましては、今、県内の業者に就職されるという方も多くございますので、鶴洋高校の方につきましては、ほかの高校も含めて19名の方に来ていただきました。来場者の方につきましては、出展業者のいろんな話を聞いて大変ためになったということで、定期的にこういう会を開催してほしいということでございますし、また出展業者につきましても、次回もこういう場を設定したら参加を希望しますかということでお聞きしましたところ、76%でフェアの継続を期待するという声がございまして、現在、来年度に向けて、どのようなフェアの持ち方をするかという、フェアの開催時期でありますとか、あと高校生ができるだけ参加しやすい形でフェアが開催できないかというところで検討を進めているところです。
 今後も、いろんな形で就業者、担い手の確保について努力をしてまいりたいというところでございます。


P.93 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 わかりました。
 今、水産業界は人手不足で、外国の人たちも入っているような感じでございますので、できれば県外というより、県内の高校生、大学生にも声をかけていただいて水産業に入っていただけるような、そういうものをつくっていかなければいけないと思っているんです。
 それで、これをしますよという広報関係をどのように行ってきたのか、そのことについてお尋ねしたいと思います。


P.94 ◎答弁 川口水産経営課長

◎川口水産経営課長 広報活動につきましては、県の水産経営課でSNSを開設して、そこでこの開催についてPRをしましたり、県の広報番組を使ってテレビで宣伝をさせていただきましたり、新聞とか、あと長崎の雑誌がございますが、そういうもので広告広報をさせていただいております。


P.94 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 わかりました。
 出展者については、団体ですから、ある程度浸透はしていくと思うんですけれども、やはり高校生とか県外から来る人たちというのは、なかなかそういうものを見てからというのはないんじゃないかと思うんですけれども、高校生に関して、19名の方が来ているんですけれども、その辺については、どのように広報してきたのですか。


P.94 ◎答弁 川口水産経営課長

◎川口水産経営課長 鶴洋高校につきましては、高校に直接出向きまして、校長先生はじめ、就職の担当の先生にご相談申し上げたということでございます。それと、県内の高校につきましては、教育庁高校教育課と連携をとりまして、高校のほうにこのフェアの周知をしていただいたというところでございます。長崎大学につきましては、私も直接出向きましてお話をさせていただきました。大学生につきましては、今、非常に就職環境がよろしいということで、なかなか漁業に直接目を向けるというのは厳しいというお話でしたが、今後とも、県内の人材の確保に努めてまいりたいということでございます。


P.94 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 できるだけ県内の高校、大学に呼びかけていただいて、せっかく35団体とか、まだ今から長崎県のほうで続けていきたいということでございますので、それを続けることによって、だんだんと浸透してくるのではないかと思うんですけれども、やはり広報活動等が一番大事だと思うんです。だから、高校に出向いて、高校は教育委員会を通じてということですけれども、そうじゃなくて、水産として、こういうメニューがありますよということでの浸透を各高校にしていただいて、これに出席する県内の高校生たちを増やしていただければと思うんです。このことについて、どのように検討されているのか、先ほど、今検討しているところですということでしたけれども、それを尋ねたいと思います。


P.94 ◎答弁 川口水産経営課長

◎川口水産経営課長 県内の高校生につきましては、従来から、高校生の体験研修ということで、漁業の現場に来ていただいて、実際漁業を経験していただくという取組を過去からずっとやっております。基本的には、水産部門がある鶴洋高校だけでしたけれども、平成28年度から県内高校全体に広げまして、その時は各高校に回らせていただきまして、こういう取組をしているというところでPRをさせていただいたところ、対馬、五島、県北等々の高校から漁業体験研修に来るといったこともございましたし、その研修生の中から、研修に行ったところに就職された高校生もおられますので、この取組をまだ継続したいというところでございます。
 それと、就業支援フェアにつきましても、漁業に興味があるというような高校も幾つか当てができておりますので、そこには足を運んで、参加について呼びかけをさせていただきたいと思っております。


P.94 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 今回、また来年度にかけてということですけれども、できれば高校生がまだ卒業する前もありますので、例えば2月とか、そういう形ではできないのかどうか、そこら辺についての検討はどのようにしているのかどうか。


P.95 ◎答弁 川口水産経営課長

◎川口水産経営課長 その開催時期につきましては、先日、鶴洋高校とも具体的なお話をさせていただきまして、溝口委員ご指摘のように、やはり早いほうがいいというお話でした。できればゴールデンウイーク明けまでぐらいにしていただくと、3年生が進路を選ぶ選択肢になるということでしたので、2月、3月、4月、どの時期にできるか、具体的にまた検討させていただきたいと思っております。


P.95 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 できれば年に2回ぐらいそういう場を設けていただければ、就職活動が5月ぐらいから始まるということでございますけれども、その辺について、5月と、これは10月にしているんですけれども、10月とか11月、その辺の2回くらいはできないものですか。


P.95 ◎答弁 川口水産経営課長

◎川口水産経営課長 その点につきましても、今回35の団体がご出席いただきましたので、どの時期だったら年に1回なのか、2回なのか、その開催について出展できるというところの意向も今、アンケートをとらせていただいていますので、何回もしてほしいという意向があれば、年に2回とかいう開催も検討していきたいと考えております。


P.95 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 わかりました。
 ただ、出展が35団体ですけれども、出展についてのいろんな条件とか、そういうものはあるんですか。


P.95 ◎答弁 川口水産経営課長

◎川口水産経営課長 出展団体については特に要件等はございません。ただ、就業するに当たっての休日でありますとか、そういう雇用の条件等を幾らか情報をいただいて、我々がパンフレットをつくって来場者に配布するという形でございますので、一定の会社の情報が必要だというところでございます。


P.95 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 わかりました。
 ただ、週休2日制とか、そういう条件が要るのかどうか。なかなか漁業というのは週休2日とかはとれないと思うんですよね。だから、高校とかは、そういう条件まで言ってくるのかどうか。これに出展する条件としては、そういうことはありませんよというなら、それで構わないんですけれども、休みというのが結構条件になってくるのかなと思ったもので、そこら辺についてのいろいろな条件はないということで考えていいわけですね。


P.95 ◎答弁 川口水産経営課長

◎川口水産経営課長 雇用条件につきましては、それぞれの出展団体のお考えでありますので、出展に関しては条件はないということでございます。


P.95 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 せっかく長崎県で水産業就業支援フェアというのをやりましたので、ぜひこれを続けていただいて、そして水産業に携わる高校生、大学生が就職できるような場所を今後も続けていっていただきたいと、このように要望しておきたいと思います。よろしくお願いいたします。


P.106 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 予算のほうは終わったんですけれども、資料をいただいたので、ぜひ、この繰越明許費についての説明をお願いしたいと思います。


P.106 ◎答弁 橋本漁港漁場課長

◎橋本漁港漁場課長 午前中、溝口委員からご指摘がございましたので、資料をつくらせていただいて、お手元に配付していると思います。
 この資料は、議案の計上数値ではなく、昨年度と同じような計上の仕方、つまりは既に契約しているものについても、現段階で繰越するおそれがあるものも含んだ数値、金額になっております。
 トータルとして、繰越明許の件数が51件、繰越額にしまして39億9,004万6,000円となっております。
 昨年度の同時期と比較いたしますと、この表の一番下に参考として載せている表でございますけれども、下から2つ目のところに、R1からR2への繰越額は、先ほど申しました39億円、昨年度の同時期は、その1つ上でございまして、30億36万円となっております。これと比較いたしますと、一番下の段でございますが、昨年度の同時期に比べまして、件数で2件、金額にして9億8,968万6,000円増額となっております。
 これにつきましては、引き続き、3月31日まで期限がまだございますので、繰越縮減に努めて、最終的には、この表の下の2行目に書いておりますとおり、年度当初に、繰越額を現年度予算の20%以内という目標を立てておりますので、28億6,400万円以内を目指して、あと約11億円程度削減をする努力を続けてまいりたいと思っております。


P.106 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 わかりました。
 前年と同様にした時に、10億円近くの増になっているということですけれども、今言われたように、努力をして28億6,400万円まで落とすということでございますので、ぜひ努力をしていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。