令和 2年 11月定例会 環境生活建設委員会 12月08日−02号


P.18 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 さっきの繰越明許費ですけれども、道路の改良とかは、それぞれ地元の調整がかなり入り込むんですけれども、河川の方が地元調整ということですけれども、どのような感じで止まっているのか、お聞かせいただきたいと思います。

P.18 ◎答弁 浦瀬河川課長

◎浦瀬河川課長 今回、11月定例会で繰越明許費を上げている件につきまして、地元調整におきましては9件上げておりますけれども、そのほとんどが工事用道路等の確保についての調整でございます。
 ただ、予算的には、今回、事業の遅れということで10億円上げておりますけれども、この予算については、佐奈河内川の災害復旧工事に伴います災害復旧事業費というのが額的には一番大きく、先ほど言いました9件は約3億1,000万円で、1か所当たり数千万円の工事になります。

P.18 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 事業決定の遅れで繰越明許になるのはわかるんですけれども、当初予算関係とか、補正も早くつけたものについては、今年度中にするのが、特に砂防とか危ないという箇所はするのが当たり前じゃないかと思います。どうしても地元の関係というのは、例えば、名義が違ったから、名義の変更とかで遅れているんですかね。その辺、遅れた原因を教えていただきたいと思います。

P.18 ◎答弁 鈴田砂防課長

◎鈴田砂防課長 砂防事業というお言葉が出ましたので、砂防課の状況をご説明いたします。
 砂防課でも地元調整ということで6件、繰越しをお願いしているところです。砂防課の地元調整の内容といたしましては、用地を買収させていただく、また、急傾斜の場合には用地を提供していただく場合の用地取得の前段の地元への説明だとか、あと境界の確認、了解をもらうのに、相手が長崎県外にいらっしゃったりして、そういうことに時間を要して着手が遅れて繰越しをお願いしている状況でございます。

P.18 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 危険な場所ですから、できる限り早く実行していただきたいと思いますし、できるだけ繰り越さないような形をとっていただきたいと思います。事情は大体わかりますけれども、名義とかで、地元におらないという形はわかるんですけれども、できる限り早く実行できるように努力をしていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

P.19 ◎答弁 平岡港湾課長

◎平岡港湾課長 今回計上させていただいております災害復旧費につきましては、全て港湾関係の台風9号、10号による被災施設でございます。港湾関係では、公共災害としまして56件、それと単独災害としまして155件の災害が発生しておりまして、今回、計上させていただいている分は、全てその金額となっております。

P.34 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 「長崎県総合計画チェンジ&チャレンジ2025」ですけれども、土木部として5年間をかけて何を共にやっていこうとしているのか。私が見たところでは、3−3で、「災害に強く、命を守る強靭な地域づくり」ということで出ていると思うんですけれども、ほかに何かこれ以外のことをやろうとしているのかどうか、そこら辺についてお尋ねしたいと思います。

P.34 ◎答弁 馬場道路建設課長

◎馬場道路建設課長 道路建設課が所管するところで言いますと、126ページになりますが、施策として3-2の@の「人流・物流を支える交通ネットワークの確立」といったところに、高規格幹線道路の整備であるとか、国県道の整備であるとか、そういったことを記載させていただいているところであります。

P.34 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 すみません。そのページ等を持ってきておらなかったもので。
 総合的な防災と危機管理体制の構築ということですけれども、減災はできるだけしていかないといけないのではないかと思っているんですけれども、急傾斜等について危険区域がかなりあると思うんですけれども、その辺について5年間でどのような対策を講じていこうと考えているのか、お尋ねしたいと思っております。

P.34 ◎答弁 鈴田砂防課長

◎鈴田砂防課長 急傾斜につきましては、委員がお話しいただきましたとおり3−3の「安全安心で快適な地域を創る」、ここを目指してやっていく事業の一つでございます。
 現在も、砂防、地すべり、急傾斜、砂防系の事業をやっておるのですけれども、これについて、今の事業に加えまして、新規事業も含めて、現在、うちの方では予定としては200カ所程度の事業に今後5年間では取り組んでいこうと思いまして、それによって保全される人家を、今以上に増やしていこうと考えているところでございます。

P.34 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 わかりました。5年間で200か所ということです。相当数あると思うんですけれども、せっかく強靭化という法律ができて、私たちは急傾斜の方にある程度力を入れていかないと危ないんじゃないかと思うんですよね、大雨があったりなんだりということで、異常気象でございますので。その辺についてもう少ししっかりとした計画をつくって、200と言わずに、300でも幾らでも頑張ってやっていただきたいなと思っておりますので、その辺については、よろしくお願いしたいと思います。
 ただ、新しく取り組もうとしているのは、さっき170ページにあると言ったんですかね。新しくチャレンジしていこうとするその中身は、土木部としては何かあるんですか。

P.35 ◎答弁 川添建設企画課長

◎川添建設企画課長 今のご質問は、今回の計画で新しく数値目標を立てたのはあるのかみたいなところでよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 今回、新しい計画で、まず数値目標を立てたのは、政策と事業部を合わせまして18項目あります。今までの計画は15項目だったのに対して3項目増えているというような状況です。
 そうした中で、今回新しく数値目標を立てておりますのが4つございます。
 1つは港湾課所管の地域間産業の活性化のための港湾施設整備、2つ目が都市政策課の都市地域における民間都市再生事業計画の認定数、3つ目が同じ都市政策課の立地適正化計画を作成した市町村数、それと住宅課における危険ブロック等除去支援事業を実施する市町村数ということで4つございます。それと新幹線に関する進捗状況が廃止になりましたので、4つ増えて1つ廃止ということで、差し引き3つが今回新たに増えたということになっております。

P.35 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 わかりました。ありがとうございます。
 一応、5年間の計画ですので、ぜひ数値目標を作って、その数値を達成するように努力をしていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

P.35 ◎答弁 馬場道路維持課長

◎馬場道路維持課長 県の総合運動公園に市が造って県が管理するということで、県が一体的に管理して、県民のためということで同じ料金でやっています。今、委員長がおっしゃった、市独自で持たれているのは、市民が幾らで、市外の者が幾らという設定があると思うんですけれども、この場合は県民のためのということで、県民で皆さん同一料金となっているところでございます。

P.54 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 通告していたのでちょっと質問させていただきます。
 幹線道路の整備について、11月20日に、本県、福岡県、佐賀県の3県で、東京の方で西九州自動車道の整備促進ということで大会をしているようでございます。その中で、松浦佐々道路の事業区間の早期完成ですか、そういうことでしているんですけれども、この進捗状況と今後の見通しについてお尋ねしたいと思います。

P.54 ◎答弁 馬場道路建設課長

◎馬場道路建設課長 西九州自動車道松浦佐々道路についてのお尋ねでございます。
 松浦佐々道路の19.1キロについて、平成26年度から国において進めていただいているところでございます。
 現在、松浦側からトンネル橋梁工事等整備が進んでおりまして、今年度は、予算的にも、昨年度の60億円をさらに上回る80億円が配分されるということで、今後、一層に事業の進捗を図れるものと期待をしているところでございます。
 また、江迎工区につきましては、工事用道路に着手されているところであり、佐々工区につきましても用地買収が開始されたところでございます。
 県としても、事業が円滑に進むよう、地元調整等、引き続き積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

P.54 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 完成の見通しは、今、工事をしているところの見通しはわからないんですか。

P.54 ◎答弁 馬場道路建設課長

◎馬場道路建設課長 完成の見通しといったところは、現在、国の方では明示はしていただいていないところでございます。今年度、先ほど申しましたように80億円というふうな予算をいただいております。こういった予算をしっかり確保していただきまして、いち早く完成をさせていただきたいと思っているところでございます。

P.54 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 わかりました。松浦佐々道路は、土地の買収については全体的にしているんですよね。その辺の進捗状況についてお尋ねしたいと思います。

P.54 ◎答弁 馬場道路建設課長

◎馬場道路建設課長 用地の進捗につきましては、全体工区で約63%となっております。少し細かく申し上げますと、松浦インターから、仮称でございますけど、平戸江迎御厨インター間では99%、平戸江迎御厨インターから江迎鹿町インターにつきましては、用地の進捗としては84%、それから江迎鹿町インターから佐々インター間につきましては、用地進捗は6%といったところでございます。

P.55 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 わかりました。全体的には63%ということで、今のところ順調に進んでいると思っていいわけですかね。

P.55 ◎答弁 馬場道路建設課長

◎馬場道路建設課長 県も、その用地につきましては、西九州道推進室を県北振興局に設けて一緒に取り組んでいるところでございまして、問題は多々あるかと思いますけれども、しっかり一緒に頑張っていきたいと思っております。

P.55 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 わかりました。土地関係が買収できると、もう80%ぐらいできたというような、そういう感じで思っているんですけれども、今の話ではちょっと引っかかるところがあるような感じで聞こえたんですけれども、何か土地の買収について難しい問題が出ているんですか。

P.55 ◎答弁 馬場道路建設課長

◎馬場道路建設課長 江迎から佐々インター間につきましては、まだこれからというようなところでございますので、すぐに、簡単にできるということではなくて、いろいろ協力しながらやっていきたいと考えているところであります。

P.55 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 区間ごとにやっていると思っているんですけれども、区間が完成したら、一応開通をそれぞれしていくということで理解していいわけですか。

P.55 ◎答弁 馬場道路建設課長

◎馬場道路建設課長 これまでも西九州自動車道につきましては、伊万里側から進んできておりまして、松浦インターまで現在できている。工事につきましても、松浦インターから平戸江迎御厨インターの方が工事の発注も進んでいるといったようなところで、全体を一気に供用するというふうなことではなくて、部分供用というのは十分あり得ると考えております。

P.55 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 わかりました。
 それから、佐世保大塔インターから武雄インター間の暫定2車線区間の4車線化への着手ということで陳情しているわけですけれども、このことの見通しについてお尋ねしたいと思います。

P.55 ◎答弁 馬場道路建設課長

◎馬場道路建設課長 西九州自動車道の佐々インターから佐世保大塔インター間の4車線化事業ということで、先ほども申し上げましたけれども、ネクスコ西日本で事業を進めていただいているというようなことで、順調に工事は、全体にわたって発注されております。令和6年度からの順次供用ということで、全体完成については令和9年度を見込まれているといったところであります。

P.55 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 それはさっき聞いたんですけれども、佐世保大塔インターから武雄インターですよね。すみません、よく聞こえにくかったので。そこの見通しについてですね。

P.55 ◎答弁 馬場道路建設課長

◎馬場道路建設課長 失礼しました。佐世保大塔から武雄南インター間の4車線化についてでございますけれども、これは、昨年度、国の4車線化優先整備区間、全国で880キロございましたけども、そのうちの一つの区間といったことで選定をされております。
 西九州自動車道の高速の定時性、安全確保の観点からも早期整備が必要と考えているところでございますが、いつごろ着工するというようなところは、まだはっきりしておりませんけども、早期事業化に向けて国に働きかけてまいりたいと考えております。

P.56 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 わかりました。ただ、この道路の整備を早くしていかないと、結局、IRの誘致についてもいろいろな問題が出てくるのではないかと思うんですよね。宮島委員が本会議でも言いましたけれども、東彼杵道路と、この西九州自動車道の4車線化というのがやはり大事になってくるんじゃないかと思うんですけれども、このことについてぜひしっかりと進めていただきたいなと思っております。
 特に、東彼杵道路については計画段階ということで、今、事業化になるような取組についてどのようなことをやっているのか、お尋ねしたいと思います。

P.56 ◎答弁 馬場道路建設課長

◎馬場道路建設課長 東彼杵道路につきましても、本県の高速交通ネットワークを形成する上で大変重要な路線であると考えております。
 また、長崎空港からハウステンボスまでのアクセス強化を図る上で、今後、重要性がますます高まると考えております。
 今年度より事業化の前段階になる計画段階、事業化に着手されているというふうなことでございますが、計画段階評価につきましては、地域の課題や達成すべき目標、地域の意見等を踏まえ、複数案の比較及び評価等を行って、その必要性や利用性の妥当性を検証し、対応方針を決定していくという手続になります。
 現在は、地域の課題であるとか、そういったところを、検討会議を今後行って、県も一緒に入って検討をしていくというふうな段階で、具体的には、まだこれからというところでございます。

P.56 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 評価を出していく上で、コースについては要らないんですか。ちゃんとしたある程度の計画というか、どのように通していくかというコースの設定は。

P.56 ◎答弁 馬場道路建設課長

◎馬場道路建設課長 先ほど申しましたように複数案の比較というふうなところが、概略ルートの検討ということで何本か、そのルートを検討して、必要性に応じて、これにというところまで絞り込んでいくという手続として計画段階評価があるということでございます。

P.56 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 わかりました。ルートを設定して、そして事業化になっていくように努力していただきたいなと思っております。
 東彼杵道路と、この西九州自動車道の4車線化というのは本当に大事なポイントに、IRを誘致するためには要るのではないかと私は思っていますので、部長として、どのように国との確約としてやっていこうとしているのか、お尋ねしたいと思います。

P.56 ◎答弁 奥田土木部長

◎奥田土木部長 西九州自動車道の整備促進、そして東彼杵道路の早期事業化につきまして、いずれも本県にとって非常に重要な事業だと思っております。
 私は、せっかく国から来たという立場でもありますので、地元の長崎河川国道事務所長と密に連携を取りながら、早期にそれらの整備が進むように全力を尽くしてまいりたいと思っております。

P.56 ◆質問 溝口委員

◆溝口委員 どうもありがとうございました。

P.56 ◎答弁 平岡港湾課長

◎平岡港湾課長 小榊地区の利用計画の部分について、未整備の部分をというご質問でございます。
 緑地が、今、未整備の状態となってございます。